概要
繊維の束32本を、本機高分子ナノ多孔ファイバー製造装置で送り、繊維の搬送される一定スピードによる最適なクレーズ処理角度を見極めることの出来る装置です。 岐阜大学と共同で開発設計および製作を行いました。
特徴
- ファイバーの搬送速度は1.5m/min~15m/minの範囲で設定可能
- ファイバーテンション荷重は0~10kgまでの範囲で設定可能
- ファイバークレーズ処理角度は180°~30°まで任意の角度で調整出来る
- クレーズ処理部は段取替え可能
- ファイバー搬送時の各数値をパソコン上にて表示出来る
【装置搬送工程】(上図を参照)
- 工程1) 素材供給部:未延伸ファイバー付き筒型紙管1本立て
- 工程2) No.1、No.2ローラー部:未延伸ファイバー送り出し
- 工程3) No.1 ファイバー弛み検出部:ファイバーテンション調整
- 工程4) クレーズ加工部:ファイバーに設定範囲の機械応力・曲げ応力をかける
- 工程5) No.3、No.4ローラー部:クレーズファイバー取り込み部
- 工程6) No.2 ファイバー弛み検出部:ファイバーテンション調整
- 工程7)ファイバー巻取り部:ファイバー巻取り用筒型空紙管1本横置き
【装置仕様】
- 装置全長:1740mm
- 装置全高: 860mm
- 装置幅: 1235mm
- 処理速度: 1.5m/min~15m/min
- 糸テンション荷重: 0~10㎏
- 処理角度: 30°~180°
- 処理幅(刃幅):No.160 幅80mm(フェザー製)
- 制御ソフト: KV COM+ (KEYENCE製)